2019年09月23日

カイハラの逆転マーケティング

カンブリア宮殿で、デニム生地のメーカー「カイハラ」が紹介されていました。
リーバイスにエドウインなど国内外300を超えるブランドが、
カイハラの生地でジーンズを作っているというから驚きでです。
もちろん、ユニクロのジーンズもカイハラの生地。
凄すぎます。

子どもの頃丈夫で長持ちするジーンズは流行し、
リーバイスやリーが全盛であった記憶があります。
アメリカ発の商品になぜ日本の生地が参入できたのか?

カイハラの拠点は広島・福山市、126年続く老舗企業です。
そこで、日本三大絣(かすり)のひとつである“備後絣”を作っていたということです。
その藍染の染色技術を活かしてデニムの糸の染色を始めた・・・。
普通の流れのようですが、
そこに気づく人はまずいませんね。

デニムの糸の染色をする。まさにマーケティングです。
市場を捉えて「製品開発」をしますが、
この開発の着手のところで成功を左右します。

自社の強みを活かした製品開発をするのは勿論ですが、
本当に他社と比較して圧倒的な差別化が出来ているのかということです。

現在の製品との圧倒的な違いを、
「見ただけで」「触っただけで」分かる製品にすることが重要です。

和装業界がどんどん縮小していく中で、
カイハラの革新に学ぶところは多くあります。

しかし、事業の転換はそう簡単ではありません。
本気で顧客の声に耳を傾けて研究し続けられるか、
失敗しても熱い思いをもって開発し続けられるか、
その差がマーケティングに求められます。




Posted by 増販増客 at 08:22│Comments(0)徒然
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